ウェブ進化論

久々に興奮しながら一気に読んで、実はもう2週目の後半に差し掛かっている。著者の梅田さんの思考が本という形態で一つにまとまっており、その思考が丸太の形でズドンと頭の中にぶちこまれるような感覚だった。
私は1971生まれなので、この本でいう「あちら側」と「こちら側」の半々の要素をもった時代の人間といったところであろうか。「こちら側」の視点で「あちら側」のことを考えたり、「あちら側」の視点で「こちら側」のことを議論したり。両者の気持ちがそれなりに理解でき、冷静な視点で見ることのできるある意味おいしい世代のような気がする。
就職してはや10年。2030年まではあと24年しかない。そのころは私はとっくに定年退職している歳になる。そう考えると、社会人として最も脂が乗り始めた時期に、この緩やかだけどダイナミックに起こるであろう変化の波の真っ只中に遭遇することになる。波に乗り遅れるな!なんて高々に叫ぶつもりはないけど、少しずつ自分の周りに起こっている変化のどの部分を注意深く見ていればいいのか。そして今後自分がどうあるべきか。そのヒントを与えてくれたこの本には心から感謝したい。
ちなみに、この本を読んで最初に私を襲った感情は、携帯電話やインターネットが生まれたときから当然のように自分の周りにある子供達が、ある程度の年齢になったときに何が起こるだろうという「期待と恐怖」だった。どちらかというと期待感の方が大きいかな。その時になってもいっしょに時代の変化を楽しんでいられるように自分を切磋琢磨しておきたい。メモはまた別エントリにて。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)