ウェブ進化論-読書メモ(1)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
「Web進化論」を読んで自分の琴線に触れた言葉を引用しつつ、自分の理解や課題などを以下にまとめておきます。課題はもう少し自分で考えてみて実践までもって行きたい。

「プロフェッショナルとは何か」「プロフェッショナルを認定する権威とは誰なのか」という概念を確信するところへとつながっていく

  • 真の意味で「権威」が誰かを世間が確信する時期はいつなのか。
  • メディアが必ずしも信用できるわけではないという感覚を見に付けている人は既に多数存在する。ただ、「今は」マイノリティなだけ。
  • 価値観が逆転する兆候を知るためには、世の中の何を見ていれば分かるのだろう。
  • そして確信した人が大勢を占めたときに、何が起こるのかを想像し自分に何ができるのかを考えてみよう。

一気に高速道路の終点にたどりついたあとにどういう生き方をすべきなのか。特に若い世代は、そのことについて意識的でなければならない。

  • 「高速道路」=情報流通のスピードが飛躍的に高速になったこと
  • 「終点にたどりつく」=ネットを利用しそこで得た知見を吸収することによって、ある分野に関してある程度のレベルに到達すること
  • 高速道路はもう誰でも簡単に走れるようになっている。自分だけでなく周りもどんどんそこを走ってくる。だから、単に高速道路を走るだけではもう意味がなくなってきている。だから自分はどこにどのように走ろうかということは、自分でちゃんと考えておかないといけない。

「気づいたときには、色々なことがもう大きく変わっていた」といずれ振り返ることになるだろう。

  • この本の示唆する重要なポイントの一つ。
  • まだあわてることはないけどもう少しだけ注意深く周りを冷静に見てみよう。
  • 5年前,10年前と何が違う?

「次の10年」を変える「力の芽」を考えるときに私が一つの拠り所としているのは、その「力の芽」が「持てるもの」によって忌避される類のものである一方、「持たざるもの」にとってはものすごい武器であるときにその「力の芽」は着実に育つ、という判断基準である

  • 自分ではここの箇所をまだ十分肌で理解することができていないような気がする。それはおそらく本物をまだわかってないのかもしれない。いや、実は既に体験しているのだが、「あちら側」の視点でそれがあまりにも自然だったので気がついていないだけかもしれない。
  • 「「持てるもの」によって忌避される類のもの」とりあえず自分の身近なエスタブリッュメント層が嫌がるものを考えてみようか。

「三大法則」とは
第一法則:神の視点からの世界理解
第二法則:ネット上に作った人間の分身がカネを稼いでくれる新しい経済圏
第三法則:(≒無限大)×(≒ゼロ)=Something、あるいは、消えて失われていったはずの価値の集積

「10 things Google has found to be true」

  • 自分の哲学はなんだろう。

「こちら側」と「あちら側」は、いずれ付加価値を奪い合いことになるからである。

  • 「あちら側」には絶対実現不可能である物理的要素に基づく付加価値を、「あちら側」が奪うのは難しい。しかし「こちら側」の付加価値なんて「あちら側」がこれから生み出す付加価値の質や絶対量と比較すれば、所詮微々たるものであり、議論する意味すらなくなってしまうのだろう。「あちら側」で生み出す付加価値に必要なコストは、「チープ革命」によって限りなくゼロに近づいていくのだから。さらに物理的付加価値にとってコモディティ化が進んでしまえば、人件費の高い日本は絶対的に不利なのだろう。

すべての情報の重心を「こちら側」から「あちら側」に移行させようと企むのだ。

  • どのような情報が、いつ、「あちら側」に移行しようとしているのかを注意してみていよう。そのタイミングを図るセンスを磨き続けよう。

「グーグル」の情報発電所がどれほど新しいアーキテクチャで出来上がっていて、そのコスト構造が競争優位の源泉になっているか」とか「検索エンジンの現代IT産業における意味は何か」とかそういう本質的な話に行く前に、「ビジネスモデルは広告」というところで、俺達には関係ないと思考を停止してしまう人が多い。

  • 我々はなぜそこで思考停止に至ってしまうのか。
  • そして思考を止めないためにはどういう視点を持っているべきか。

情報の送り手ではなく受け手が必要な情報を選んで処理していく。

  • なぜ大企業ではこのようなことができないのか。
  • 本質的な意味として、社内の情報の流れをオープンにするために、そして情報共有することの価値を理解してもらうことにはどうするべきか。
  • 情報共有するためのコストを極力ゼロにできないか。

「すごく頭のいい優秀な連中というのは皆、自分を管理できるのだ」という、見もふたもない原則に支えられたプロセス。

  • 世間一般で言われる良い大学を出ている人でも、必ずしも自分を管理できているわけでない件について。結論:そういう人のことは「すごく頭のいい連中」とは言わないのだろう。

「グーグルの方がすべてを自動化することへの信念・情熱がより深いよね」

  • 「本気で」目指すということ。まさにGoogleの哲学。