ひとつ上のアイディア。
公告代理店・建築家・コピーライタ等、いわゆる「企画」を生業とするクリエイターの方々が語るアイディアに対するノウハウや哲学を記した本。自分にとってアイディアとは何かという自問からスタートし、実際に携わった企画の経験を交えた話がつづられています。誰もが見たことのある製品やCMの話が出てきますので、その裏話として読んでも十分面白いと思いますが、やはり注目すべきは、アイディアを創出するにあたってのノウハウや哲学に言及している所。マーカーを持ちながらこの本を読んだら、おそらく線を引かないページはないのではないかと思うくらい、クリエイターの方々の発想方法やノウハウが所せましと書かれています。
一貫して言えるのは、「アイデアは外から降ってきたり突然ひらめくわけではなく、考えに考えた結果として出てきたもの。」という事。黙ってただ座っていてもアイディアは振ってこないよと。ただ、そのスタイルは徹底的にロジカルにやる人もいれば、直感を信じる人もいるみたいで、それもまた興味深い所です。そして、本質を徹底的に追求しクライアントの要求に応じようとするプロ意識。本気で仕事を取り組む熱意と情熱が読者にガンガン伝わってきますので、自分を奮い立たせたい時の自己啓発本として読むという手も悪くないと思います。
- 作者: 眞木準
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2005/11/02
- メディア: 単行本
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