ライブレポート:風のCorridor #14/佐々木ゆう子(2010.09.11)

歌手の佐々木ゆう子さんが、渋谷ミルキーウェイで行われる風のCorridor #14というライブに出演されるということで、残暑残る渋谷に足を運んできました。今回の出演者6組の中でラストに登場。セットリストは以下の5曲でした。

  1. 184
  2. farewell song
  3. 瑠璃色の地球
  4. PURE SNOW
  5. STRANGE RAINBOW

(1,5は「Plum Planets」としての曲、2,4曲目は「佐々木ゆう子」としての曲、3曲目は松田聖子さんのカバーになります。)
10年ぶり位に生で見た彼女の第一印象は「ずいぶん痩せたな」ということ。よくない意味で華奢に見えて少し心配になるくらいです。出だしからかなり緊張している様子がこちらにも伝わり、そのせいか前半はあまり声の調子もよくない様子でした。しかしながら「瑠璃色の地球」あたりで自分を取りもどせてきたようで「朝日が水平線から〜」のサビの流れにいたっては地に足が着いた安心感と、これぞ佐々木ゆう子という感じの綺麗な伸びのある声を堪能することができました。松田聖子さんのカバーという選曲もとても彼女らしくよく似合っていたと思います。
MCでは近況報告として、デビューして13年になるがあまりライブ活動は行ってこれなかったこと、いまこうやって13年目になり今年3本目のライブを行っている事について触れていました。歌手としてデビューしていながらライブ活動はほとんど行えていなかったことは私が知る限りでは事実であり、私も含め何人かの(デビューからの)ファンは、(当時の)事務所や本人に「小さい箱(ライブハウス)でいいからライブを開催して下さい!」と事あるごとに伝えていましたが、残念ながらその願いが叶うことはありませんでした。そういう経緯もあったので、こうやって小さいながらもライブ活動が行えるようになったことをとても嬉しく思いつつ、あれから10年以上もの時が経ってる事実を認識するにつれ懐かしやら恥ずかしいやら複雑な気持ちで一杯になり、彼女が気持ちよさそうに歌っている姿を見ていて胸が熱くなるのを押さえるのは大変でした。
ライブ自体は多少ブランクがあることを考えても、お世辞にも十分とはいえなかったのですが、個人的にはまずはあの歌声がまた生で聞けたというだけでも号泣レベルの感動モノでしたので正直行った甲斐はあったと思っています。「佐々木ゆう子」の歌手としての魅力は「圧倒的な透明感と伸びの中にそっと含まれる繊細かつ温かみがある声」にあると私は考えていますが、その声はいまだ健在でまったく魅力を失っていないどころか、本人の代表作でもある「PURE SNOW」に至ってはその魅力は存分に発揮されており生で聞くと鳥肌ものだったことは言うまでもありません。
本人曰く、まずはライブ活動をこなしてたくさん経験を積んで行きたいとのことでした。これからも素敵な歌を歌い続けていけるよう頑張ってください。私もこれからも彼女を応援し続けていきたいと思います。

PURE

PURE